ちょうどいい、日常

転職し、環境が一変したサラリーマンブログ。

我が家の魔界に足を踏み入れた話

4/28 土曜、GWの初日に僕は引っ越してから1度も足を踏み入れていない、

我が家の魔界とも言うべき空間に足を踏み入れた。

 

 

そう、それは1.5畳ほどある、ちょっとした「庭」だ。

 

僕ら家族が借りている物件は、1階と2階がセットで借りることができる、

いわゆるメゾネットタイプの物件だ。

その借りている物件に小さな庭もついているといった具合だったが、

引っ越してきてから4,5ヶ月、ようやく生活も落ち着いてきたし

まとまったお休みが来て、かつ予定も特になかったので

このタイミングで庭を綺麗にしようと思い、足を踏み入れたのだ。

 

その庭の状態だが、

窓から庭に出るとすぐにコンクリートの足場があり、

その足場を土と生い茂る雑草が植わっていて

どうにも魔界のような印象を強く僕に植え付けていた。

 

雑草だらけの空間。

 

子供の頃であれば、きっとワクワクするに違いない。

どんな生物がいるんだろう、この植物はなんという種類なんだろうと。

 

ただ、今はもう大の大人で、

ただただ雑草の生い茂る庭が怖かった。

僕は大人になって、どんな種類の虫をも拒み、

嫌うようになってしまった。

妻には「なんて頼り甲斐のない旦那なんだろうか」と罵られる始末。

しかし、嫌いなものはしょうがないのだ。

 

僕は意を決し、

軍手を左手に装着、ゴミ袋を脇の方に置き、恐る恐る雑草を抜いていく。

大物から小物までくまなく抜いていく。

すると、地面に見知った昆虫が現れる。

ダンゴムシだ。

 

心の中で、

「うぎゃあああああああ」

「うおおおおおおおおぉ」

などと叫びながら、ぞくっと走る虫酸を堪え、

粛々と草むしりを続けていく。

 

それから、

よくわからない何かの幼虫や、黒くて素早い昆虫などを尻目に

淡々と雑草をむしり続け、やっと1.5畳の空間の雑草を除去することができた。

その時の達成感と清々しさと、

土だけになった庭にひっくり返る無数のダンゴムシの姿は忘れもしない。

そして、普段終わりのないクリエイティブな仕事をしているので

このような終わりの見える作業は普段の仕事では味わえない

完全な仕事の終わりを感じることができて良い体験になったと思う。

 

また、作業中にコーヒーを入れてくれる優しい妻。

普段はキリキリチャキチャキと厳しい妻だが

こうした優しさがとてもありがたく、気がきく妻と結婚できて嬉しい。

 

それからこの作業で僕はまた、腰を盛大に痛めた。